宮城県でギョウジャニンニクの葉と間違えて、
毒草であるイヌサフランを食べてしまった男性が亡くなるというニュースが飛び込んできて、
これは他人ごとではないなと焦っております。
あまりに似ているため、慣れている人でも現地では間違えてしまう可能性もあります。
この亡くなった男性の自宅の庭先に、イヌサフランが生えていたそうで、
男性はこれをギョウジャニンニクだと思って、イヌサフランの球根部分を食べてしまったようです。
普通に庭先に生えているようなものなのだと知って、
さらに、恐ろしくなってしまいました。
一体どのくらい似ている野草なのでしょうか。
草イヌサフランとギョウジャニンニクの画像を比較してみました
こちらが毒草イヌサフラン
青々として、見ただけでは毒がありそうには見えません。
それでは、ギョウジャニンニクを見てみましょう。
かなり似ています…
これは間違えても不思議はありません。
素人目ではすぐに判断できないかもしれませんね。
画像を並べてみました。
いかがでしょうか。
画像で並べてみると、葉の厚みや、生え方、根本の色合いなど違いは見えますが、
どちらか一方が生えていて、ギョウジャニンニクだけを知っていたら、
知らずに食べてしまうのではないでしょうか。
毒草イヌサフランを食べるとどうなるの?
激しい下痢や嘔吐の症状がでるそうです。
すぐに吐き出して、助かったという人もいますが、
今回の場合は、球根の部分を生のまま食べてしまったそうです。
コルヒチンという強い毒性を持った成分が含まれており、
これはリウマチの薬に使われている成分らしいです。
毒から薬が作られるなんて驚きです。
厚生労働省のホームページにも…
葉は、ギボウシやギョウジャニンニクと類似している。 球根は、ジャガイモやタマネギと間違えることがある。
と記述があります。
以下のURLから詳しい情報を確認しましょう。
自然毒のリスクプロファイル:高等植物:イヌサフラン
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000058791.html
イヌサフランを食べてしまったという案件は、
北海道、山形、石川、そして今回の宮城県を見ると、
比較的、寒い地方に根付いている植物なんですね。
庭先に、球根の植物で、ニンニクぽいものが生えていても、
迂闊に食べてはいけませんね。
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